ハルチナBLOG

学生結婚から22歳でパパになったサラリーマンの日常を伝えます。サッカーや仕事についても発信します

「就活ルール廃止」みんなはどうする??

新卒採用における就活が変わろうとしているのご存知だろうか。

経団連の中西会長の「経団連が採用の日程に関して采配すること自体に極めて違和感がある」という発言が波紋を呼んでいる。

実際今年の19卒採用において、就活ルールは形骸化しており、採用時期はかなり早期化している。人材業界で働く身としても、年を重ねるごとに採用時期が早まっていると強く感じる。

この就活ルール廃止について賛否はあるが、私個人の意見は賛成である。

 

私が賛成だと思う理由を以下3つにまとめて考えてみたい

1、学生の思考停止状態を回避でき、多方面から学ぼうとすることが期待できる

今の就活生の多くは、時期が来れば何となく就活を考え始め、ある程度業界研究や自己分析をし、どの企業が自分にとって最適か明確にせず、選考に進み内定を獲得する。

 

真剣に就活をしてきたわけではないため、いざ入社をして仕事となっても中途半端で主体性が乏しくやらされ感が強くなり、モチベーションの低下、早期退職が多くなっているのではないかと思う。

 

就活ルールを廃止すれば、企業はこれまで以上に優秀な学生にアプローチをするようになり、主体的な学生においては早い時期から内定を獲得して行く。反対に今までのような、時期が来れば就活を考え、どこかしらに就職できればいいや。程度に思っている学生はどんどん取り残されて行くことになる。

 

より一層人材獲得競争が強まっていくことになるため、学生は自ずと自分ができることを学生のうちから考えるようになり、勉強やサークル、部活動などの課外活動だけでなく様々な方面から学ぶようになると思う。

 

社会に触れる機会も増えることで多方面から情報を仕入れ知識を身につけていくので、将来について真剣に考えるようになり就活にも熱が入ると私は思っている。

2、早期から就活を考えることができるため、キャリアプランをイメージしやすくなる

就活ルールが廃止になれば3月解禁、6月選考という枠がなくなるため、ほとんどの企業は通年採用をすることになる。そうすればもちろん、大学1年生の頃から内定をもらうことも可能になってくるため、自分の将来について考える学生が増えてくると思う。

 

そうすれば、ただ何となく就活をしとりあえず内定をもらえればいいや。程度の思考レベルではなく様々な情報の中から自身のキャリアプランをイメージしやすくなり、モチベーション向上にもつながる

 

また、特に体育会出身者に多いのが、今まで1つのことに打ち込んできただけに競技に直接的に関係のある(指導者、スポーツメーカーなど)ものしか興味がなく自身のキャリアについてイメージを持ちにくい。

 

早くから多方面に興味を持ち、色んな方と交流し社会に触れる機会を増やしていれば、学生からプロ選手や競技を続けるとしてもその先のことを考えることができる。

 

体育会の問題点はあまりにも情報が少ないこと。体育会は閉鎖的な部分が多く、部内以外の意見交換や情報交換をする場所が少ない。

 

体育会はもっと交流の場を作るべきだ。

3、企業は自社に見合う学生を、学生は自分で企業を選ぶためミスマッチが起こりにくい

もちろん企業間でも人材獲得競争は激化することになるので、自社に見合った学生を採用するためターゲットを明確にし、採用がより戦略的に行われることが予想される。そうすれば企業側からの各大学へのアプローチやOB、OGを使ったアプローチ、広告や人材紹介会社経由のアプローチ、もしくは新たなサービス等を使って今まで以上に活発になることが予想される。

 

学生は自分の将来について様々なツールを用いて情報収集を行なっているため、今後のキャリアとなる第一歩目の企業を慎重に探すようになると思う。学生も企業もお互いに求めているものが明確になれば、ここ最近で多くなっているミスマッチによる早期退職も減少するのではないかと私は思う。

 

 

 

私は就活ルール廃止について賛成ではあるが、問題が多くあるのも事実だと思う。

就活ルールを廃止にすることでどのタイミング就活を始め、いつ終わればいいのかわからず就活自体が長引き学業に与える影響が大きくなるのではないか。ということだが極論、学生がしっかりとコントロールすれば何ら問題はないと思う。

 

確かに長引くことは考えられるし、学業に与える影響はあるかもしれないが、文武両道という言葉があるように学生生活を計画的に行えば、学業も課外活動も、バイトや就活も十分に行うことできると私は考える。

 

何にせよ、変化をさせるとなれば様々な問題はあるものの、すでに就活ルールが形骸化してきている今、就活について大学、企業間で話し合いをし考えていく時だと思う。